神戸国際フルートコンクール補助金問題:クラシック音楽と財政支援の複雑な関係

音楽コンクール

 今、ツイッターで神戸国際フルートコンクールの補助金についての石塚潤一さんという音楽評論家の投稿がバズってるんだ。300万回以上も表示されて、2万人以上が「いいね」してるんだよ。今日は、この件の背景と「クラシック音楽と補助金」というちょっとディープなテーマを掘り下げていくよ!

神戸国際フルートコンクールとは?

まずは、「神戸国際フルートコンクール」について簡単に紹介するね。

このコンクールは、1985年から始まって、4年に一度開催されている国際的なフルートのコンクールなんだ。世界の有望な若手フルーティストを発掘し、彼らが世界の音楽界で飛躍するきっかけを作るのが目的なんだよ。世界三大フルートコンクールの一つとされていて、非常に権威があるんだ。

入賞者には、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団首席奏者のエマニュエル・パユさんのように、世界のトップレベルで活躍する奏者が多いんだ。コンクールは、神戸市が主催していて、受賞者には賞金200万円と賞状が授与されるんだよ。

以下は、補助金が打ち切られていた2017年開催の覇者 エレーヌ・ブレグさんのファイナルの演奏だよ。エレーヌさんはソリストとしてはもちろん、現在南西ドイツ放送交響楽団首席として大活躍中なんだ。是非、聴いてみて!

5,000万円の補助金打ち切りという困難を乗り越えた2017年の開催

そんなわけでとても権威がある世界的なコンクールなんだけど、2015年に神戸市は、財政健全化を目指して事業を見直すことになって、このコンクールへの補助金約5000万円の支出を止めちゃったんだって。それでね、コンクール自体が存続の危機になっちゃったんだよ。当時の新聞を読むと、「実益面で市民への還元が見えづらい」「暮らしや福祉などの施策よりコンクールを優先するのは市民の理解が得られにくい」という市の判断で、市の補助金は運営費の約8割を占めていたから、当然コンクールの存続は厳しい状況になっちゃったんだ。

すごいのはここからだよ。なんと補助金打ち切りで開催は絶望的と思われた2017年の開催、なんと開催できたんだ。市民団体「神戸国際フルートコンクール応援団」の渡辺玲子共同代表も「署名やイベントを通じて市民への浸透が進んでおり、補助金の打ち切りは遺憾だ」とすかさず抗議。努力の甲斐あって、2017年のコンクールは、市民や東京の財団からの寄付、署名活動などで何とか開催できたんだ。総事業費は約5500万円だったんだって。これってすごくない? 

ちなみに、神戸国際フルートコンクールの補助金を打ち切った時の神戸市長は、現職の久元喜造さんだよ。でもね、久元市長はその後、2017年の開催状況も踏まえて、2021年にコンクールへの公費投入を決定し、主催することを発表したんだよ。久元喜造市長は、コロナ禍で苦境に立つ若手フルート奏者を応援したいって言ってたんだ。

前回の成功や、音楽で神戸を盛り上げようという動き、市民の理解も進んだから、公費の投入を決めたんだって。地元経済界からも寄付が集まって、公費の額は次年度予算で決める予定だったんだよ。すごい話だよね。

クラシック音楽と補助金~文化とお金の難しい問題~

 文化と補助金の問題は本当に難しいよね。ちょっと、この動画を観てほしいんだ。みんな大好き石丸伸二安芸高田市長、橋下 徹さん、古舘伊知郎さんが議論した「​​「地方から日本は潰れる」改革派首長×橋下×古舘で激論!」という動画なんだけど、重要な福祉や他の予算と文化事業のバランスについて話し合っているんだ。

この議論について賛否両論あると思うけど、一つ確かなことは、ただ文化的に価値あることだから補助金が必要だよ、といっても納得しない人は多くいる、ということだよね。実際に多くの人たちの協力を得られなければ、文化を守ることはできない、という厳しい現実を感じるよね。

すべての人がクラシックや伝統文化に大きな価値を感じることは難しいことだと思うし、必ずしも必要はないのかもしれないけど、何かしら、多くの人たちとのコンセンサスは必要だよね。この動画では「クラシック」も名指しで、「改革の抵抗勢力」として挙げられているんだよ。

文化事業は、地域のアイデンティティや歴史、芸術を守る重要な役割を果たしている。でも、限られた予算の中で、どこに優先してお金を使うかは、常に議論の対象になる。文化を守るためには補助金が必要だけれども、それが少数の人のためだけに使われるのは問題だという意見もある。

このような議論は、地域社会のニーズや価値観、そして財政の健全性を考える上で大切なことだよね。文化と福祉、教育など他の重要な分野とのバランスをどう取るか、それぞれの地域で適切な判断が求められているんだ。これはどちらかが間違っていてどちらかが正しいということではなくて、現実をどう受け止めるのかということが問われていると思うんだ。難しい問題だけど、みんなの意見も聞かせてほしいな! 以下の動画はコンクールについて面白い裏話が聞けるから是非、クリックしてみてね! それじゃあ、また!

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