クロード=ベニーニュ・バルバトル:フランス・バロックの終焉を彩る煌めき

作曲家紹介

こんにちは!音風ソナタだよ。今回はフランスバロック音楽の中でもちょっと地味な存在だけど、実はとても魅力的で華やかな存在、クロード=ベニーニュ・バルバトル(Claude-Bénigne Balbastre, 1724-1799)にスポットを当ててみたいと思う。彼の生涯や作品、そしてフランス革命という大きな歴史の渦中で彼がどのように音楽を奏でたのか、その魅力をたっぷりと語っていこうね!

フランス・バロックの終焉を彩る煌めき

クロード=ベニーニュ・バルバトルは、1724年、フランスのディジョンで生まれたんだ。彼の音楽は、フランスバロック時代の終わりを飾る最後の煌めきとも言えるよ。バルバトルの作品は、ルイ王朝の華やかな時代を反映していて、その時代の音楽的なエッセンスを凝縮しているんだ。

バルバトルが音楽の才能を開花させたのは、パリだったんだよ。師匠で当時絶大な権威があったラモーの後押しもあり、1750年にパリへ渡った後1755年にコンセール・スピリチュエルで華々しくデビューしたんだ。彼はサン・ロック教会やノートル・ダムでオルガニストとして活躍し、その演奏は多くの人々を魅了した。彼の音楽は、当時のフランスの音楽シーンにおいて非常に重要な役割を果たしていたんだね。

「フランス・バロックの終焉を彩る煌めき」という言葉が彼にはぴったりで、重々しいバロックの荘重さが影を潜めて快活で明朗なスタイルが新時代の息吹を感じさせる一方、「ヴェルサイユのエレガンス」はしっかり継承してるんだよ。そこにたまらない魅力があるんだ。

ヴェルサイユの精華~その魅惑的なクラヴサン音楽

バルバトルの音楽の中で特に注目したいのが、クラヴサン曲だよ。1759年に出版された「クラヴサン曲集 第1巻」は、彼の代表作として知られているんだ。この曲集には、当時のフランス音楽の流行を色濃く反映した作品が収められているよ。リュート風の様式やスティル・ブリゼといった前時代の影響が影を潜めていて、王朝時代から新時代を予感するような新しい時代の息吹を瑞々しく感じさせるんだ。

「クラヴサン曲集 第1巻」の中の曲たちは、それぞれが個性的で、当時のフランスの社会や文化を映し出しているんだ。バルバトルのクラヴサン音楽は、シンプルでありながらも現代的な魅力を持ち、今にも新鮮に感じられる作品ばかりなんだよ。

最後の曲《モリソー La Morisseau》は、僕の大のお気に入り。本当に素敵な曲だよね! これはクラヴサンでももちろんすばらしけれど、ピアノでも聴いてみたいな! 感性が瑞々しくて現代的だけど、やっぱりヴェルサイユの最後の雅が感じられてたまらないね。

ちなみに、音風の超推しは、ウルズラ・ドイチュラ―さん。彼女はあまり有名じゃないけど、ものすごく素敵な演奏家だよ。ダントツ一番なんだけど、知名度がないせいか、あまり知られてない。「モリッソー」もすごいから、興味がある人は以下の画像をクリックしてみてね!

音風「推し」のバルバトルの音源

それから、実はバルバトルの作品、最近はピアノでも演奏されはじめてるんだ。そこで、ピアノでの演奏のお勧めはこちら。杉浦さんの演奏は、ドイチュラ―と同じくらい素敵な演奏だと思う。また、ピアノでの演奏に適するように調を少し上に上げて弾いているのにもこだわりを感じるね! 

フランス革命とバルバトルの運命

バルバトルの生涯は、フランス革命という大きな歴史の渦中にあったんだ。王室や教会と深い関係があった彼にとって、革命は非常に困難な時期だったよ。彼はその時代の中で、自分の音楽をどのように保ち続けるか、大きな挑戦に直面していたんだ。

しかし、彼の創造力は革命の激動の中でも消えることはなかった。彼の最後の作品には、「マルセイユ行進曲」と「サ・イラ」のフォルテピアノ編曲があるんだ。これらの作品は、逆境の中でもなお、彼の情熱と創造力を見事に示しているよ。


このように、クロード=ベニーニュ・バルバトルの音楽は、フランスバロックの最後の輝きを私たちに伝える貴重なものなんだ。彼の生涯と作品を通して、過去のフランスの文化や歴史を垣間見ることができるよ。バルバトルの音楽の世界に浸って、その時代の風を感じてみてね!

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