【1分deサクッと音楽史】オルガヌムとは?クラシック音楽のルーツを探る!

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音楽って不思議だよね。いつの時代でも、人々は新しい音の世界を求めてきたんだ。今日は、そんな音楽の冒険の一つ、「オルガヌム」というスタイルについてお話しするよ!

オルガヌムって何?~音楽の始まりは「一緒に歌うこと」から

さて、クラシック音楽にあまり興味がない人でも、お祭りや学校の行事で「合唱」を体験したことがあるよね。実は、多くの人が一緒に歌う「合唱」の原型とも言える音楽が、約1000年前に生まれたんだ。それが「オルガヌム」と呼ばれるスタイルだよ。

「オルガヌム」というのは、9世紀後半から10世紀初頭にかけて生まれた、初期の多声音楽のスタイルなんだ。簡単に言えば、一つの旋律に対して、別の旋律を重ねて歌う方法だよ。当時は、グレゴリオ聖歌という一つの旋律のみで歌われる音楽が主流だったけど、人々は新しい音楽の表現を求めて、オルガヌムを発展させていったんだ。

オルガヌムの基本は、もともとの旋律(定旋律)に対して、完全4度や完全5度の間隔で別の旋律を加えること。これを「平行オルガヌム」と言うんだ。そして、さらに発展して自由に動く旋律を加える「自由オルガヌム」というスタイルも生まれたんだよ。

オルガヌムの進化~多声音楽発展の原動力~

このオルガヌムは、10世紀から12世紀にかけてフランスのアキテーヌ地方で特に発展したんだ。そこでは、聖歌の一つの音に対して、複数の音が付けられた「メリスマ型オルガヌム」と、旋律が一対一の関係で動く「ディスカントゥス様式」があったんだよ。

時が経つにつれ、オルガヌムはさらに複雑になっていったんだ。12世紀には、サン・マルシャル楽派やノートルダム楽派といったグループが現れて、オルガヌムのスタイルをさらに洗練させたんだ。これらのグループは、後にもっと複雑なポリフォニー(多声音楽)の発展に大きな影響を与えたよ。

オルガヌムと「移調」の興味深い関係

オルガヌムは多声音楽の発展に大きな影響を与えたんだけど、それだけじゃないんだよ。実は、調性音楽の移調にも超重要なんだ!

移調って何かって?簡単に言うと、音楽のキーを変えることだよ。例えば、ある旋律がニ短調だったら、それを4度上に移調するとト短調に、5度上に移調するとイ短調になるんだ。これが、後に様々な調で曲を作るきっかけになったんだよ。

なんでオルガヌムがこれに関係してるのかって?それはね、オルガヌムが多声音楽の発展と同時に、調性音楽の移調の考え方にも影響を与えたからなんだ。オルガヌムのルールやテクニックを使って、旋律を移調したり、新しい調で演奏する方法が開発されたんだよ。

だからね、オルガヌムっていうのは音楽の進化に大きな役割を果たしているんだ。移調の考え方もその一部で、音楽の多彩な表現を可能にしたんだよ。これを知ってると、音楽の奥深さがもっと楽しめるかもしれないね! もちろん、現代作曲家にもインスピレーションを与えているよ。一例がこの動画。

オルガヌムを通じて、音楽はただの旋律から、複数の声が重なり合って色々な調(キー)で歌える豊かな世界へと広がっていったんだね。クラシック音楽が苦手な人も、この話を聞くと、音楽の進化のドラマにワクワクしちゃうかもしれないね!

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