ピタゴラスの発見:ハーモニーの起源と音楽と数学の驚異的な関係

音楽史


 目指すは、星々が輝くギリシャ時代。今からお話しするピタゴラスって人、数学で聞いたことあるよね?実はね、彼、音楽の魔術師だったんだよ。伝説によると、彼が「音の高さは弦の長さに比例する」という、今でいうハーモニーの法則を発見したんだって。

音階が数学的な比と関係しているって話、興味深いよね。音楽と数学がどう結びつくのか、それにはちょっとしたマジックがあるんだ。

ピタゴラスが見つけたっていうあの比ね。例えば、弦をちょうど半分の長さにすると、鳴らした音は元の音のオクターブ上になるんだ。これは数学的には1:2の比。じゃあ、5分の3の長さだとどうなるかって?完全五度のハーモニーが生まれるんだよ。これは数学でいうと3:2の比。こうやって、異なる長さの弦から様々な音が生まれて、それが組み合わさってメロディになる。宇宙にハーモニーが存在するという衝撃をピタゴラスは体験したに違いない。だって、僕たちの感覚という内面世界と物理的な音という世界が数という美によって繋がれているんだよ。このことの証明がハーモニーの存在なんだ。

この哲学的な意義がものすごいけど、これがどうしてクラシック音楽の歴史のなかで大事なのかっていうと、音階というのは音楽の土台だから。この数学的な比に基づいて音階が構築されているおかげで、ぼくたちは和音やメロディを作り出し、感情を表現できるからなんだ。そういうわけで、音楽の世界では、数学的な比が美しいハーモニーやリズムを生み出す鍵となっているんだよ。

音楽におけるハーモニーを数学的な比として理解することは、単に耳に心地よいメロディを超えた深い意味を持っているんだ。これがわかると、音楽がただの習慣や伝統だけでなく、実はとても論理的で、科学的な根拠に基づいているってことが見えてくる。

「すごいでしょ?」じゃないんだよ、これは「驚異」だ!

音階を数学的に分析することで、音楽は無限の可能性を持つと考えられるようになるんだ。ピタゴラスが発見したとされる比率によって、和音がどのように機能するのか、なぜある和音が心地よく聞こえ、またある和音が緊張感をもたらすのか、その理由を知ることができるんだ。

この理解は、作曲家が新しい音楽を創造するときの土台となる。なぜなら、どんな音が組み合わさっても、その背後には数学的な関係性があり、それによって予想もしなかったような新しいハーモニーやメロディを発見することができるから。だから、ハーモニーの数学的な理解は、音楽の創造性を大きく広げるんだよ。ピタゴラスは伝説的な存在なので、歴史的な真相はわからないけど、それは重要なことじゃない。重要なのは、ハーモニーが数学的に理解されたことの意義なんだ。それは人間が経験できる音楽の可能性がガラッと変わったということなんだ。これは後々、西洋で五線譜のようなグラフィック的な楽譜が発明されて、視覚的に音楽が紙に表現されることになってさらにその威力を強めたんだ。でも、この話はまたいつかすることにしようね。もちろん、西洋人が開拓した世界だけが音楽の可能性じゃない。でも、これがどれだけ決定的な意味を持つか、それは本当に驚くべきことだと僕は思う。

ちなみに、ピタゴラスについて深く知りたい人は以下の動画が超お勧め。ピタゴラス派では「豆を食べてはいけない」ってタブーがあったんだけど、なぜ禁止されたのかは謎だったんだ。その謎をテーマにピタゴラスの思想をとてもわかりやすく紹介して、その崇高と悲哀の運命を必然として描いた神動画。これは見ないと損だよ!

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